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脊髄脊椎疾患治療センター


脊椎・脊髄疾患では手や足に様々な形の痛みやしびれ、運動障害などの症状がみられます。

当脊随脊椎疾患センターでは、これらの疾患の診断は、MRIを中心とした高度な診断機器にて行います。
治療は、現在までに約8,000例の脊椎脊髄疾患の手術経験を有するスタッフを中心に、手術用顕微鏡下での外科手術をはじめとして、高周波熱凝固療法、硬膜外電気刺激療法、神経ブロック療法、各種理学的療法を行います。
また充実したスタッフによるリハビリテーションもセンター内にて行います。

当センターは高度に専門化したスタッフが一致協力して、脊椎・脊髄疾患による様々な症状を患っておられる方々を、総合的に診断し治療する事を目指しています。

脊髄脊椎疾患治療の詳細は、「脊髄脊椎疾患治療」をご覧ください。

脊椎脊髄疾患治療実績

腰椎椎間板ヘルニア 1,925例                            
腰部脊柱管狭窄症 1,517例
腰椎固定術 748例
胸椎後縦靱帯骨化症 53例
胸椎黄色靱帯骨化症 101例
頸椎椎間板ヘルニア 508例
頸部脊椎症 844例
頸椎後縦靱帯骨化症 301例
脊椎・脊髄腫瘍 433例
高周波熱凝固療法(サーモ) 531例
後弯形成術 81例
その他 829例
Total 7,871例
平成26年12月31日現在

脊髄脊椎疾患治療センターへのお問い合わせ

脊髄脊椎疾患治療センター
電話:054-643-5632

「脳・神経外科」のお話

日本語の会話の中では、漢字が長く続く単語はほとんどの場合適当に短縮して使われるのが常です。
たとえば国民体育大会を国体と省略することなどです。
同様に医療の世界でもこの様な短縮がしばしば使われてきました。
この様な慣例と発音のし易さがあいまって、私たちの「脳神経外科」も日常の会話の中では「脳外科」と省略されたり、「脳外」と略されています。
すなわち本来の「脳神経外科」から「神経」が省略されてしまい、人々の理解の中で「脳神経外科」イコール「アタマの外科」なるイメージが出来上がったのです。
この影響は非常に大きいものがあり、一般の人々のみでなく、医師や医学生や看護師などの医療現場でもこのような誤解が蔓延しているのがわが国の現況です。

約40年ほど前に一般の外科分野から「脳神経外科」という新しい分野が独立する段階で、どのような臨床科としての名称を採用しようかと色々な議論があったようです。

「脳神経外科」の英語は「Neurosurgery」と綴りますが「Neuroは神経で、Surgeryは外科」ですから、正確な名称は「神経外科」なる言葉のほうがふさわしかったと思います。
事実、この科が全国の大学で新設されるに際して、当時の国会に提出された議案書の中には新設される科が扱う領域として「脳、脊髄、末梢神経に関する外科」である旨が明記されていました。
しかしながら実際に採用された名称は「脳神経外科」なるものでした。
そもそもの間違いはこの時点から生じたと私は以前からずっと思ってきました。
「脳神経外科」が「脳外科」「脳外」と省略された時点でこれに従事する医師たちの中でも頭の外科を修練することのみが優先され「脊髄や末梢神経」に関する臨床はほとんど忘れ去られるという悲劇が生じることとなったのです。

なぜこの様なことを長々と書いてきたかと申しますと、世界の「脳神経外科=神経外科」では、毎日外来に来られる患者さんや、日々に行っている手術の実に70%程度のものが「脊髄・末梢神経」に関するものであるとされていますが、一方、わが国の脳神経外科では、この数字が約17%であると報告されています。
このように、わが国の脳神経外科や脳神経外科医の姿は極めて特異な位置にあり、国際的な基準とは程遠いものと言わざるを得ません。
有名なものですが「先進国の中で脳神経外科医が脊髄や末梢神経を扱わない国が世界でたった二つある。
一つが日本でもう一つがイタリアである。」との話があります。

このような、いびつな構造を少しでも打開する目的で、近年やっとわが国の「脳神経外科医」の中でも「脊髄・末梢神経」に関心を持つ医師が増えてきています。
この分野に関する学会も「第31回日本脊髄外科学会」としてさる2016年6月に東京で学術集会が開催される予定です。
現在会員数は1,200名程度ですが、次第に大きな会になると予想されます。

本院の脊髄脊椎疾患治療センターは、平成15年4月に新しく開設されましたが、日本国内に51箇所指定されている日本脊髄外科学会公認の脊髄脊椎外科に関する専門病院の一つとなっています。
私たちのセンターのスタッフはすでに過去30年間に約8,000例ほどの脊髄脊椎手術の経験があります。

現在、専属のスタッフは6名ですが、全て頭蓋内の一般の脳神経外科に関する知識や手術を十分に修練した脳神経外科医です。
一般の脳神経外科疾患に従事する他の4名の脳神経外科医とともに日常の診療に従事しています。

当センターでは、手や足をはじめとする身体各所のしびれや痛みが出現してきた方、手の動作が不自由になってきた方、歩行が不自由となってきた方、事故により脊髄や手足の神経を痛めた方などが受診されます。
昨年度の当センターの受診患者さんの総数は延べ約8,000名であり、入院患者さんは約600名でした。
これらの患者さんに対してベッドサイドにて十分に診察するとともに、各種の画像検査を行い治療を行っています。
当センターで行っている手術以外の治療法は、各種の理学的療法・各種神経ブロック・硬膜外電気刺激療法・高周波熱凝固療法などです。
手術は全例手術用顕微鏡下の脊髄・脊椎手術が行われています。

背骨に対する手術は恐ろしいとお考えの方もまだまだ多いと思います。
確かに一歩間違えれば一生苦しむようなひどい後遺症が残ることもあり得る手術です。
この様な困難な点を十分念頭に入れて、当センターでは確実な診断、安全で有効な顕微鏡下の手術を目指しています。
神経の病気は、自然経過で軽快するものも数多くありますが、その反面色々な治療に抵抗して確実に進行するものも少なくありません。
また症状が進めば進むほど治療後も元に戻らない症状となってくることも多いのです。
前述の症状にお困りの方々には一度当センターの受診をお勧めいたします。

脳・神経外科に対するお話と脊髄脊椎疾患治療センターについての紹介をさせていただきました。
平成28年1月
脊髄脊椎疾患治療センター センター長 花北順哉